波多野ひろこ|TOEFL iBT 61 → 87点


✿ TOEFL勉強会へメッセージ ✿ ✿ ✿

最初にTOEFL勉強会のシステムや決まりを説明された時、勉強はひとりでするものだし、メーリングリストでの声かけの意味がよくわかりませんでした。途中からその重要性に気付いた後も、「やっぱり勉強は自分でするしかないし、孤独感があるとしてもそれは仕方ない」ってちょっと感傷的になりました。でも今になってようやく、その大切さ、グループで勉強することの意義みたいなものがわかる気がします。確かに勉強自体は個人作業です。でも疲れたときやふとした瞬間に声をかける人がいる、そしてそれに応えてくれる人がいる、というのはかけがけのないことです。大学受験のときには感じなかったものが、このTOEFL勉強会にはあります。言葉でなかなか表現できないのがもどかしいのですが。言い訳をしないTOEFL勉強会は、他のメンバーがどんな状況にあろうとも、TOEFLに関してはシビアに謙虚であることを互いに求めることができる集団であり、そんなプロフェッショナルな姿勢を共有できる人々に巡り合えたことは、本当に全くの奇跡、幸運だったと思います。 それぞれTOEFLの先に目指すものは様々ですが、卒業した後もこのような高い志を共有していきたい、というのが素直な気持ちです。
 

✿ わたしのTOEFL勉強会 ✿ ✿ ✿

「TOEFL勉強会では勉強するというより、勉強の仕方やそれに対する姿勢を学びます」と最初言われたときは、「へぇー…」と思いましたが、今振り返ってみると、本当にそうでした。 むしろ私の場合は勉強の仕方というより、生きていくのに必要な姿勢を学んだような気がします。 とりわけ、TOEFL勉強会に入ってから人への感謝の気持ちを何度となく感じました。TOEFL勉強会という新たな環境に入ったことで、今まで当たり前だと思っていたことがすごくありがたいことに思えました。誰かと一緒にご飯を食べるということすらも、とても大切な時間に感じました。こうした心境の変化は自分としても不思議ですが、もしこの機会がなければ気付けなかったのかもしれないと思うと、TOEFL勉強会に対しても感謝の気持ちがわきます。
 
自分自身を知ることが特に大事だと思いました。例えば、自分が一番集中できる時間帯はいつか、自分の体力を見極めてできるかぎり無駄にエネルギーを使わないためにはどうしたらいいか、といった具合です。これは勉強そのものにも言えます。他の人が~時間リスニングしていたから私も~時間すればいいというのではなく、自分で自分を分析して、自分に必要な勉強(方法や時間など)を認識し行うということです。 私は小さいころから夜更かし体質でしたが、TOEFLの試験は朝10時からなので、本番にベストを尽くせるようにできる限り朝方にしようと努めました。かといって、どれくらいの睡眠が必要か、何時に起きるのがベストなのかは人それぞれなので、自分なりの生活スタイルを無理に変えたりはしませんでした。また私は音楽を聴くことが大好きなので、それも我慢はしませんでした。「気は進まないけど、勉強しなきゃ…」という姿勢では結局効率が悪いと思ったからです。もちろん時には我慢も必要ですが、楽しみながらしたいときに勉強する方が吸収率高いです!
 
TOEFLそのものというより、TOEFLは一要因にすぎないかもしれませんが、 現役生として勉強している期間に、非常に落ち込んで勉強に手がつかなくなることが何度かありました。今まで自分を弱いと思うことはあまりなかったのですが、そうやって落ち込んだ時に自分の弱さを痛感しました。そしてそれは乗り越えなければならないのだと気付きました。今現在の自分が精神的に完成された状態であるわけもなく、これからもこうやって成長していかなければならないでしょう。でもそれすらも、私にはまだのびしろがあると肯定的にとらえることもできるのです。
 

✿ TOEFL勉強方法について ✿ ✿ ✿

[ Before ] 61点 (R17 L12 S15 W17)
[ *After ] 87点 (R22 L19 S22 W24) ↑↑
 
[ ヴォキャブラリー(TOEFL英単語) ]
一番最初に3800の単語帳を覚えた時は、一週間ひたすらやって、なんとかボキャブラリーテストを100%で合格しましたが、そのあとも継続して100%を維持することは想像以上に困難でした。一回覚えたはずでも、すぐにどんどん忘れていってしまうので、こまめに確認して覚えなおさなければなりません。やっと3カ月ぐらいしたころから、定着するようになりました。以下に、最初に覚えたときの工夫を。 ・品詞が違えど、一つの言葉(名詞など)の派生語はできるかぎりセットで、関連づけて覚える。 例えば、consequently(「結果として」)という単語が出てきたら、consequence (結果、結論)と関連づけてまとめて覚える。 ・接頭辞や接尾辞を分解して覚える。describe, ascribe, prescribeなどは「scribe(書く)」で共通した意味を持ちますが、それぞれの意味の違いは接頭辞(ここでいうde, a, pre)によって決まります。日本語の漢字でも、部首と作りで意味を判断すると思いますが、それと似ています。 ・熟語にして覚える。 一つの言葉をそれそのもので覚えるより効率的です。覚えることが増えると感じる人もいるかもしれませんが、人間はチャンク(塊)のほうが覚えやすいですし、人間の脳の記憶容量自体はほぼ無限らしいので、大丈夫です。
 
[ TOEFLリーディング ]
270、700の教材を繰り返しました。とはいえ700は結構難いので、いまだに手こずっています。まず一回目は時間を定めて解いた後にわからない単語や文法事項を調べる解析作業を行い、二回目以降は時間を短くしていかに速く正確に読めるかを意識して取り組みました。270は比較的簡単なので、最後の一カ月ぐらいは音読教材として活用しました。 700では専門用語が多く使われていて、なかなかそうした単語が覚えられなかったので、そうした単語は紙に書き出して、しばしばチェックしました。とにかくリーディングは単語量がないと読めません!ほんとうに、本当に、単語はあますことなくキャッチしてかなければならないと思います。 本文に関しては要旨をつかむのが重要です。
 
[ TOEFLリスニング ]
正直まだまだ道半ばのセクションです。ひとまず600をやりました。先輩方がおっしゃった方法に従い、全ての問題に関し、まず一発聞く → ディクテーション → シャドーイング という工程を繰り返しました。シャドーイングは感情をこめるといいと聞いたので、いろいろ妄想をふくらませて役者っぽく言ったりもしました。この役者風シャドーイングはなかなか外ではできないので、やはりリスニングは家でやるのが一番気兼ねなくできると思います。 あくまでメインは600の教材でしたが、気分転換にi Tune のpodcast でCNNのビデオやラジオを視聴していました。正直内容はあまり聞き取れないのですが、自分の能力を再確認できますし、聞けたときにすごく嬉しくなるので、試してみてもいいかと思います。CNNなどは本番のテストよりもスピードが速いときもあるので、本番に動揺しない度胸はつきます。
 
[ TOEFLスピーキング ]
なかなかスピーキングの勉強・練習のための独立した時間をとれませんでしたが、歩いている時やお風呂に入っている時間を活用しました。始めてTOEFLを受けた時はただただ焦ってしまい、わけのわからないことでもとにかく何か言えばいい、という感じだったと思います。でも無理して速く言うと、間違えたりつかえたりするだけでなく、採点者が聞き取れないと思うので、ゆっくりクリアに言うほうが重要だと思います。おそらく声の雰囲気もポイントでしょう。堂々と、ある程度の音量があるほうが印象よさそうですよね。目標スコアが出た時の試験では、所々つっかえたり、使う単語が不適切な箇所も多々あったと思いますが、とにかく落ち着いて、周りを気にせずはきはき話しました。
 
[ TOEFLライティング ]
最初は基本の型が入っていなかったので、好き勝手書いていましたが、先生のレクチャーを受けた後は、1)introduction 2)body(main reasonは2,3個)3)conclusionを崩さずに書き続けました。いつも同じ展開や言い回しで書くのにだんだん飽きてきてしまったり、もっと工夫したいと思ったりもしましたが、本番でできることを普段からやるように意識していたので、あまり凝ったことはしませんでした。Barron’sを購入したのですが、結局まだ活用できてないので、今後さらに高得点を目指すために参考にしようと思います。 私はタイピングが非常に遅くぎこちなかったので、最初はウェブ上のタイピングゲームなどを試したりもしましたが、エッセイを書いているうちに自然と速くなりました。添削されて返されたエッセイをもう一度打ち直すほうが、ただのタイピングの練習より効果的かつ時間の有効活用になると思います。
 
 

✿ ささきっち (佐々木和寛)へメッセージ ✿ ✿ ✿

始めはささきさんが何を考えているのか全然わからなくて、すごく不思議というか、いぶかしんでさえいましたが、ささきさんの口から出る格言のような言葉にはいつも「確かに~」と納得してばかりいました。ただその納得できた言葉の量が半端ないので、どれか一つを選ぶことはできません。様々な状況で、「あ、そういえば、ささきさんがあんなこと言っていたな~」と思い出して、人生に活かしていくのだと思います。 一つ確かなのは、ささきさんがいなければ、このTOEFL勉強会もなかったであろうし、メンバーとも出会えてなかったと思うと、なんだかキューピッドみたいだと思いました。(真面目に言ってます☆)ささきさんはものすごーいパワーを持っています。
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