★ 基礎トレーニングとして『 瞬間英作文 』

かなりの英語力があると思われている人でも、話す能力だけが遅れてしまうことも良くあることです。受験勉強などで習った、難解な英作文を読み解く力はあっても、中学生の簡単な英文さえ口から出てこないことがあります。また、話されている英語は、おおよそは聞き取れるのに、自分が話す段になるとスムーズには、会話が成立しないという経験をする人も多いはずです。


その大きな原因の一つは、日本の英語は受験科目になっているだけで、読むことに重点は置かれていますが、話すことにはおかれていない点です。最近では、『聞く』ことに関しては関心が置かれ始めましたが、まだまだ『話す』ことにはおかれていません。( TOEFL®勉強会には、中学・高校の英語教員さんが多数お越しになられますが、TOEFLのスピーキング・セクションが、大学生のスピーキング・スコアよりも低いケースが時々あります。理由は、ニッポンの英語教育が今まででも受験を目的として、読解に重点が置かれ、最近は少しだけリスニングに置かれますが、スピーキングにはおかれてない点です。) 英作文で大切なことは、発話のスピードや学習量の多いトレーニングを行うことです。ここでは欲を出して難しい表現を扱わらず、英文を見てしまえば馬鹿らしいほど簡単なものを扱う中学校レベルの文法を正確にスピーディーに作る能力を身に着けてください。

 【学習手順】
 (1) 英文法を分析し、理解する。
     ↓
 (2) 正確な英文を覚える。
     暗記する、音を意識する。
     ↓
 (3) 英文を口に落ち着かせる。
     スピーディーなるまで仕上げる。

瞬間英作文の取り組み方

2018/4/28(土)@東京勉強会

 


≪ 目次 ≫
【1】 勉強会で「瞬間英作文」を実施する目的
【2】 課題の完成度と毎週のゴール
【3】 瞬間英作文のやり方
【4】 最後に

 



【1】 勉強会で「瞬間英作文」を実施する目的

瞬間英作文はボキャブラリーと並んで、最初から最後までずっと取り組み、英語力の基礎を築いていく非常に重要な学習です。勉強会で「瞬間英作文」を課題に扱うことには2つの意味があります。
 

【A】 スピーキングだけでなくリスニング、ライティングにも効果がある

「話せる」英語は、構造を掴んで聞くこともできるし、書くこともできる英語になります。使える英文を頭の中に増やしていくことで、リスニングでは文を塊で捉えることができるようになります。また、日本語をみて英語に瞬時に変換できる基礎を固めることはライティング力にもつながります。
 

【B】 留学中の実生活を想定しているトレーニング

留学後の学校生活で100%使う文構造しか記載してありません。中学レベルの文がスラスラ話せない限りは、大学や大学院レベルの環境についていくことは不可能なので最重要項目の位置付けで取り組む必要があります。
 



2.宿題の完成度と毎週のゴール

勉強会に参加する時点で、「口を突いて出る100%の状態」まで必ず持っていきます。日本語を聞いて考えながら言うことができる「暗記レベル(50%)」ではなく、日本語を聞いた瞬間に考えることなく口をついて出る「暗唱レベル(100%)」じゃないと意味がありません。文字の1語1語を思い出すような覚え方だと翌週には忘れてしまうため、実際に使えるレベルにまで到達しません。
 

(一週間の取り組み方)

勉強のやり方でポイントとなるのは一週間の負荷のかけ方です。毎日右肩上がりで100%に積み重ねるやり方でしてはいけません。全く定着せず翌週には忘れてしまいます。

     失敗する人の計画       暗唱できる人
月曜日     20%            85%
火曜日     40%            90%
水曜日     50%            95%
木曜日     60%            98%
金曜日     80%            99%
土曜日     90%            99,5%
日曜日          ●  瞬間英作文のテスト
 

火曜日までには9割終わらせましょう

失敗するやりかたは、瞬間英作文をチェックする日まで少しずつ覚えていこうとするやりかたです。期限ぎりぎりに終わらせようとするのではなく、火曜日までには90%覚えるようにしましょう。火曜日からは完成度を高めるように練習します。アウトプットの品質が低い人は、一週間の進捗を均等に割り振りながら進めるのに対して、高い人は序盤に品質を一気に上げ、中盤以降はその最終調整を行っていきます。早いタイミングでの学習を意識していくことで、各文章を暗唱レベルまでもっていき、使える英語力を身につけていきましょう!
 



3.取り組みのステップ

ポイントは【A】まず文法/文構造の解析をする、 【B】文章にリアリティを持たせる、 【C】暗記暗唱まで仕上げるの3つのステップで「瞬間英作文」を完成させることです。このステップを実施しないと定着せずTOEFL®そのものが長期化します!!
 

【A】 文章を徹底的に解析する

リアリティをもって覚えていくためにも、文法の解析は必須です。構造が理解できていない文章は、絶対に使えるようにならないし、聞き取れもしません。また、理解していない状態で暗記しても、すぐ忘れてしまいますし、使えるようになりません。ここをどれだけやりこむかによって、スピーキング・リーティングのスコアも大きく変わってきます。また、留学してからも、使える英語力を身につけることができます。
 

(英文解析の例)

本の下部記載のある文の構造に関する内容を理解し、ちゃんと分析してから暗記の定着に進みます。記載の文章は中学英文法レベルなのでこのステップに時間はかかりません。

明日雨だったらピクニックは中止です。(例文 p.180)
If it rains tomorrow, the picnic will be called off.

Ifの条件節と、受け身のコンビネーション、if節の中は原形の三人称のs、call offは熟語

 

(熟語も一緒に覚えましょう。)

熟語とは:2つ以上の単語で構成され、元々の単語の意味をなさないもののことを言います。つまり、単語の意味とはまったく異なるので、熟語がでてきたらその意味をしっかりと覚えましょう。
 

(正確な発音で取り組みましょう。)

瞬間英作文をするとスピーキングだけでなくリスニングに結びついてきます。自分で発音できない音は、聞き取ることはできません。thなどの発音は苦手とする人が多いです。スピーキングの先生の発音をまねたりして、正確に発音できるようにしましょう。英文の基本的な型が身につくので、会話を聞いたとき、それがスッと入ってくるようになります。
 

【B】 情景にリアリティを持たせる

瞬間英作文では文字を覚えるのではなく、情景を思い浮かべながら練習しましょう。暗唱を行っていく際には、情景にリアリティを持たせることを意識します。瞬間英作文の中には様々なシーンがありますが、あたかも自分がそのシーンの中でその台詞を言うかのように、自分の言葉として練習をしていきます。また、そのリアリティを作っていくにあたって、文房具や身の周りのものを使って、実際に動かしてみたり、絵を描いてみたり写真を見たりしてください。ただ頭の中で文字の羅列を暗記しても、使える英語力は手に入りません。(例えば文章の中にピクニックがでてきたら、その情景を思い浮かべます。頭の中で思い浮かべにくい場合は鉛筆とか消しゴムを人にみたてて動かしながら、情景をつくります。誰かと会話してる情景を思い浮かべることで心にスペースができリアリティが入ってくるため、自分で使える文章になります。)
 

【C】 暗記ではなくて暗唱できるレベルにまでもっていきましょう。

瞬間英作文では、暗記ではなく、暗唱の状態まで練習を行います。暗記とは、文章を頭で文章を覚えている状態をさします。一方で、暗唱とは、文章が口をついて英文がすらすらと出てくる状態のことを言います。私たちが日本語でコミュニケーションを行う際もそうですが、実際にコミュニケーションをとる際は、文章一つ一つを考えて話す猶予はありません。そのため、使える英語とは、頭では考えなくとも、口をついて文章が出てくるようなものなのです。そのため、瞬間英作文でも、しっかりと暗唱した状態で、頭を使わなくとも、口からスラスラと文章が出てくる状態まで持っていきます。暗唱ができるようになるには、たくさんの練習量が必要です。
 



【4】 最後に

勉強会の「瞬間英作文」の課題から、1週間の勉強に対する品質を判断します。瞬間英作文は土台を作るうえでとても大切です。中学生の文法が暗唱できなければ、大学・大学院レベルの英語を話せるようにはなりません。瞬間英作文で使うものは実生活でつかうのでしっかりと取り組みましょう。
 

<学ぶにあたって>

勉強をするにあたっては、その学問をどう使うかという目線で学ぶことが大切になってきます。TOFELで求められているものは、すべて留学で使う能力ばかりです。英語で学ぶためには、4技能すべてが必要になってきます。TOFELで高得点をとるためにTOFEL学習をする目線から、英語で学ぶためにTOEFL学習をするという視点にすることが大切です。また、ほかの学問を学ぶときにもそれがどう社会とリンクしてるか、どう使えるかを考えることで、勉強で学んだことが社会で使える知識になります。今まで経験してきた学校の定期テストの勉強は「テストで覚えていること」が重要ですが、勉強会での勉強は「今後使えるものにするための勉強」に重きを置いています。忘れない勉強方法、実際に使える勉強のやり方を身につけて下さい。
 

 

( スコア別に見る, 学習者の傾向と対策 )➡ スピーキング: 1 ~ 12 点レベル

【傾向】話す経験が圧倒的に不足しています。

【対策】基礎トレーニングとレッスンの併用でずいぶん変わります。簡単ではありますが記しておきます。
 

 

( スコア別に見る, 学習者の傾向と対策 )➡ スピーキング: 13 ~ 20 点レベル

【傾向】表現、英単語、正確な文法・構文が、正確かつ即座に出てきません。
【対策】目的を持ったトレーニングに変えると向上します。最終的にはスピーディに表現できる力を養うことゴールにしてください。
 
[ 強化 ] すぐに言いたいことが出てきているだろうか。
・瞬間英作文のインプットとレッスンのアプとプットのバランスを取る。
・簡単な文法(三人称単数、複数形、過去形)などのミスを確実に減らす。
・発音を間違えない。発音をレッスンにより強制させる。
・表現のストックを増やして下しさい。
 

 

( スコア別に見る, 学習者の傾向と対策 )➡ スピーキング: 20 点以上から高めるレベル

【傾向】ロジカルを極めてください。

【対策】TOEFLは、ただの英会話ではありません。論理的表現方法の取得で変わります。
 

[技術1.] 論理構造(話の組み立て)の体系的理解

英語は、説明を加えるが基本形です。パッケージ化することを常に意識し論理的に明確に意思を伝えてください。
1.結論を先に言う。
2.何か言ったら、具体的に説明を加える。
 

[技術2.] サポート情報の方法にも種類がある

A. 詳しい説明や具体例をあげる(利点、マイナス点や意義、重要性)
B. 原因や理由など
C. 具体例や数字、データ、実際のストーリーを上げる
  ≪ 注意!≫ ➡ 脱線は基本的にご法度!
 

[技術3.] 挿入系(お断りというマナー)

A. 疑問、反論を先取りしていて、理解、賛同を促す
B. 言葉の定義を明確にしておく。
C. 誰がどういう経験をベースで話をしているのか、背景情報を提供しておく